日本旅9日目。
道の駅狼煙には展望台が近くにあり、朝日を見ようと早朝から道の駅に人がちらほら入る。
人の話し声などで目が覚めるが、自分はご来光には興味なくぼんやりと朝を過ごす。
この日は予定がなく、金沢近くまで行くのが目標の日。
ゆっくり行動しようと思っていたが、やはりトラブルはつきものだったというのは朝の時点では知る由も無い。
能登半島最先端から南に下り、見附島海水浴場という場所に到着。
ここは、えんむすビーチと名付けられたビーチがあり、カップルになるかならないかの瀬戸際の男女関係を進展させるビーチ。
縁結びの鐘や、恋愛おみくじや、絵馬。
見附島までの岩場を手をつないで歩き、更に見付から恋路まで約3kmのビーチを歩き愛を語らうのだ。
全てをこなせば間違いなく愛は実るはずだが、これでダメならもう可能性はないと思った方がいいほどだ。
俺が能登半島に住んでたら毎回ここに来るぞ、きっと。
見附島海水浴場のすぐ先には恋路海岸がある。
もう10年以上前だろうか、学生の頃に勢いで石川県に来た事があって、その時の現像された写真に恋路駅があったので鮮明に覚えている。
駅はほとんど変わってない様子だったが、今はのトロというトロッコ?が走っているらしい。
当時はふざけて線路に降りてはしゃいでたら、急に電車がきてひかれそうになった思い出がある。
恋路海岸には島と鳥居がセットであり、それを横目に海水浴も楽しめる。
ここは駐車場もシャワーも無料なので、2時間ほど海水浴を楽しんだ。
金沢に向かう途中に前日後輪のタイヤが空気抜けていたり、溝が怪しい感じになっていたのを思い出し、バイク屋へタイヤ交換を申し出る。
あいにくそこのバイク屋では同じサイズのタイヤが置いてないみたいで、穴水という町のバイクやへ行ってみてはどうかという助言をいただく。
穴水までは約50kmほどだろうか、少し不安な気持ちもありつつ出発。
軽快に走っていたが、途中後輪が少し滑る感じになってきているのを感じた。
その1分後にはバイクがまっすぐ走れなくなったのである。
幸いにもバイクが止まった場所に廃品回収会社があり、そこのおじさんに相談することした。
おじさん曰く穴水のバイク屋までは約3kmだから押していってもいいけど、出張とかで来てくれるかもしれないから電話してくれた。
あいにくバイク屋は留守みたいで繋がらなかったが、おじさんに会いに来る友達がやたらいて、みんな色々助けてくれるという。
最終的にバイクを車に積んでもらい穴水のバイク屋へ運んでもらって本当に感謝。
バイク屋にはパンクしたタイヤと同じサイズのタイヤの予備がなかったが、違う原付のタイヤがつくかもということで、この際4の5の言ってられず付けてもらった。
タイヤ交換中に穴水駅前のフリースタイルというイカした名前の喫茶店で、本日一回目のご飯を夕方の6時に食べる。
店のおばちゃんとずっと話していたけど、穴水には若い人がいないから移住するならどうだい?って勧められた。
バイク屋へ戻り、タイヤを確認するがやはり少し小さい感じがする。
大人の男が、24.5cmの女の子っぽいサイズの靴を履いてるような感じだ。
サイズ感に少し不安はあったが、走ってみるとこれがまた調子がよすぎる。
ここ何日か感じていたバイクの違和感は風とともに振り切れた。
しかし毎度バイクのトラブルがあると不安がよぎって、旅の続行は無理なんじゃ無いかと思ってしまう。
まず、バイク捨てて家に帰ろうかと頭によぎる自分が嫌だ。
途中温泉に入ったりしながら、金沢一歩手前の道の駅「内灘サンセットパーク」にたどり着きテントを張る。
サンセットは見れなかったけど、明日のサンライズ期待してるからよ。
走行距離
155Km
出費
・食費 1813円
・ガソリン 427円
・お風呂 470円
・タイヤ交換 9700円
合計
12410円